

エアコンと照明の両方を考慮した総合的なエネルギー消費量を算定してみました。
場所は京都で、1月から12月の各月において、1日、11日、21日の3日間です。
南面に掃出窓及び西面に腰窓(透過率80%)を設置した10畳の部屋が対象です。
エアコンの消費エネルギーは気温差、日射量、換気回数及び照明器具などの熱源から算出しています。
方位係数を用いずに、時間毎に窓面の日射量を計算させているところが特長です。
照明の消費エネルギーは、All-weather modelの天空輝度モデルにおいて、天空光のみ考慮して算出しています。
均等配置された天井照明器具を想定しており、床面の基準照度は昼間300ルクス、夜間150ルクスとしています。
さらに、窓面の透過率を変化させて、透過率の最適値を検討しました。
エアコンは透過率が高くなる程消費エネルギーが増加し、照明は透過率が高くなる程消費エネルギーが減少しますので、年間合計消費エネルギーが最少となる透過率があり、本条件では30〜40%程度が最適値となりました。
(画像1) エアコンと照明による年間の合計消費エネルギー
(画像2) 窓面透過率の最適値の検討
画像全て:©2023 Susumu Matsushita Architecture & Lighting Design Labo.
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エアコンと照明の総合的なエネルギー消費量の算定_簡易版
昼光利用