

「住宅照明設計技術指針(照明学会)」では一室一灯照明方式から多灯分散照明方式に移行することを促しており、さらに空間の光の分布を表す尺度として新しく「明るさ尺度値」が提案されている。
多灯分散照明方式は考え方自体は分かりやすいものの、実際に照明設計する段階において、水平面の平均照度によって設計する照度設計では細かい検討が困難であり、輝度設計が必要となる。
そこで同じ空間において、照度設計による多灯分散照明方式を用いた照明プランと輝度設計による多灯分散照明方式を用いた照明プランを複数作成し、光環境と省エネルギーの両面から比較検討した。
その結果、輝度設計による多灯分散照明方式を用いた照明プランの方が光環境の評価が高く、省エネルギー性も高いことが実証できた。
(画像上) 明るさ尺度値例
(画像下) 照明プラン例
注: この研究は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)から(株)構造計画研究所への委託開発の一部を当事務所が協力したものです。
研究支援業務