照明イメージ:
・ 生成AIによる照明イメージサンプルの作成
・ キーワードからの生成AI照明イメージの作成
照明設計:
・ LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)の視点
・ 数学的アプローチによるパラメトリック・デザイン
光環境評価:
・ (イメージ画像による相対的な評価)
・ 複数の評価指標による絶対的かつ総合的な光環境評価
エネルギー評価:
・ 光と熱の総合的なエネルギー消費量の評価
SDGs時代においても、照明設計プロセスは基本的には従来と大きく異ならない。
建築コンセプトからの照明コンセプトの立案、照明イメージの作成、昼光利用の検討、照明器具の選定や配置および運用、光環境評価およびエネルギー評価といった流れである。
但しBIMは、インタラクティブで効率的な設計を可能にしてくれる。
また人間の生理や心理に沿った、明るさや光色の変化も一般化しつつあり、光環境の質の高度化が進んでいる。
さらに従来の照明設計プロセスに加えて、新しい試みが出てきている。
まず『照明イメージ』段階では、生成AIによるサンプル作りが可能となっている。従来の施設例サンプルと同様の目的であるが、既存のデザインに捉われない発想が期待できる。
次の『照明設計』段階では、脱炭素の優先度の高まりに伴い、従来の運用時における消費電力量だけでなく、建築物の生涯におけるCO2排出量の削減も重要となっている。またデジタル技術の進化により、数式を用いた複雑な照明デザインが試みられている。
三番目の『光環境評価』段階では、イメージによる相対的な評価と数値による絶対的な評価の必要性は従来通りであるが、空間の表面だけでなく、内部空間を含めた総合的な光環境も考慮すべき段階に入っている。
最後の『エネルギー評価』段階では、昼光利用に際して、開口部において光と熱がトレードオフとなる場合があることから、従来の明るさだけを考慮する評価だけでなく、熱を含めた総合的なエネルギーの評価が必要となっている。
照明設計分野における当事務所のSDGsに関する取り組み